「TACT SEO」×「エディトル」が目指す一人ひとりの『will』の実現とCX

株式会社ウィルゲート。2006年に中小企業向けのWebマーケティング支援会社として創業。設立当初からの主力事業であるSEOを起点に、Webサイト集客のためのコンサル・設計・流通までワンストップでサポートするコンテンツマーケティング事業を展開してきた。
現在は「デジタル変革」と「働き方変革」をテーマに、デジタル技術を活用した「戦略や業務改善の実行支援」や「フリーランスと企業のマッチング支援」を展開している。
今回は、SEO対策のための分析ツール「TACT SEO」担当の古谷勝さん、オンライン編集チーム構築サービス「エディトル」担当の北原詩緒里さんにお話を伺いました。
どのようにカスタマーサクセスに向けてサービスと顧客体験を作り込んでいるのでしょうか。
インタビューイーについて

SEO対策のための分析ツール「TACT SEO」マネージャー:古谷勝さん
2011年に株式会社ウィルゲートに新卒入社。コンサルティング事業のセールス、コンサルタントを経て、2019年から現職。

オンライン編集チーム構築サービス「エディトル」マネージャー:北原詩緒里さん
2012年に株式会社ウィルゲートに新卒入社。SEOコンサル事業の営業のほか、記事作成サービスの「サグーワークス」の営業、商品改善、プロモーションなど多岐に渡る業務を経て、2019年から現職。
SEO分析ツール×専属編集チーム
まず、貴社のサービス概要を教えてください。
ウィルゲートは“価値ある『will』をもった企業・個人が評価される社会を創る”ために、デジタル技術を活用した「戦略や業務改善の実行支援」「フリーランスと企業のマッチング支援」に関するサービスを複数展開しています。
その中でも企業のWebマーケティングの実行・分析支援サービスとして展開しているのが、SEO分析ツールの【TACT SEO】と、オンライン編集チーム構築サービスの【エディトル】になります。

【TACT SEO】は、SEO対策に必要な調査・分析機能を1つにまとめたSEO分析ツールです。
キーワード調査や順位計測に加え、上位サイトとの比較による課題分析機能を充実させており、SEO課題分析やコンテンツSEO対策の効率化など、様々な用途にご活用いただけます。
強みとしては、サービスページ・コラムページ両方の分析・調査が可能であることです。
既にあるページをリライトして、更に強化する点でも反響をいただいております。

【エディトル】は、専属の編集チームを外部に構築することができるサービスです。
メディアが求めるジャンルに特化したライターをはじめ、経験豊富な編集者、イラストレーターやカメラマンなど、編集チームを選定・提案しております。
強みとしては、窓口を一本化しながら、単価が抑えられるところです。
現在は、一人ひとりと直接やり取りする形の『クラウドソーシング』、ディレクションを含めてまるごとお任せする『編集プロダクション』この2つのどちらかを活用されているメディアも多いですが、【エディトル】は、これらのいいとこどりを目指したサービスとなっております。
それぞれの普及状況について教えてください。
【TACT SEO】は、2018年9月に立ち上げ以来、フリープランでは1,500社以上でご利用いただいております。
ビジネスモデルとしては、BtoCの中小企業様を中心にご活用いただいております。
【エディトル】は、2019年4月に立ち上げ以来、100社以上でご利用いただいております。
エディトルをご利用いただいている企業様の業界の割合は多岐に渡り、代理店様2割、事業会社様4割、メディア様4割。
社内で作りたいコンテンツ案や編集ノウハウは一定あるものの、リソース不足の課題を抱えられている企業様を中心にご活用いただいております。
SaaS型のツールで費用低減×高品質なコンテンツ制作
なぜ【TACT SEO】をはじめられましたか?

Web集客が思うようにいかない企業様、特に「費用感が合わずSEOコンサルティングを依頼するのが難しい」という中小企業様にたくさん出会う中で「幅広い企業様を支援するにはどうすればいいのか?」という課題が生まれ、最適な方法を模索する日々が続きました。
そんな時、コンサルタントが介在しないことで、低額での提供が可能になるシステムとして「SaaS型サービスなら実現できるのでは?」と構想が浮かびました。
【TACT SEO】が生まれた瞬間です。
なぜ【エディトル】をはじめられましたか?

前身のサービスである「サグーワークス」を開始した2012年当時は、品質よりも手間なく大量生産が求められる時代でした。
2017年以降、コンテンツの高品質化が求められるようになり、各社のコンテンツ制作ノウハウやリテラシーがぐっと上がり、自社で品質管理する企業様も増えていきました。
社内でディレクションが可能な企業様にとっては、当社に外注することによって「目的が適切に伝わらなくなる」「人件費がかさむ」等のケースが一部発生し、このままでは、時代に合った最適なサポートができないのでは…という壁にぶつかりました。
そこで、時代の求める新しいサービスとしてブラッシュアップすべく【エディトル】として、再スタートを図りました。
デジタル化を推進し、誰がやるべき業務か再定義する
現在、どのようなCXを上げる取り組みをされていますか?

【TACT SEO】では、導入後にうまく活用できていないお客様のサポートを強化しています。
具体的には、ヘルススコアチェックシートを活用し、ツール活用できていないお客様ををいち早く発見することに努めております。
さらに利用定着を目指し、契約初月に2回、カスタマーサクセス担当が導入支援のサポートを実施しております。
実際にサポートをさせていただいていると「どの部分が使いにくいか?」リアルに見えてきます。
これらの情報は、開発部門に迅速に連携し、改善を行い、最短2週間でリリースすることができました。スピード感も含め、お客様には非常に喜んでいただいております。
【エディトル】では「よりよいコンテンツを作っていくにはどうすべきか?」という観点で、企業様・フリーランス・当サービスのプランナーの3者で打ち合わせを重ね、適切な役割分担や人員を定義し、編集チームのブラッシュアップを続けています。
当社では、高スキルのフリーランスに意欲的に取り組んでいただけることが、高品質なコンテンツ提供・提案に直結すると考えています。
フリーランスにとって『仕事を供給してくれる場』ではなく『学びの場』『コミュニティの場』としての価値も提供できるようSEO効果の高い記事の作り方、Webメディアのマネタイズ方法をテーマにした動画提供やイベントを実施しています。
さらに定期的なアンケートにより、仕組みで改善できる部分と、ひとが間に入って改善できる部分を見極め、取り組んでいます。
当たり前に感謝し、“アタリマエ”を疑う
【TACT SEO】として、今後はどのような取り組みをしていきたいですか?
これまでは、オンラインで活用方法を伝えるにも、ひとが介在していました。
今後は、お客様が自ら勉強する中で「どのように使えばいいのか?」をひとを介在させずに、解決する仕組みを整えていくことが求められると思います。
それには、動画やウェブコンテンツを活用したサポートの促進が必要だと考えています。
さらに、サポート後のユーザーアンケートも強化することで、サポートコンテンツをブラッシュアップし『一方通行ではないサポート』を充実させていきたいですね。
「どういう部分が使いにくいのか?」「どういう部分に改善余地があるのか?」にしっかり向き合い、お客様と一緒に作り込むことを続けていきたいです。
【エディトル】として、今後はどのような取り組みをしていきたいですか?
現在、メディア運営における課題は、担当者ごとに企業様にヒアリングしています。
この部分をより最適な方法で情報収集し、解決していけるプロダクトが必要だと考えています。
コンテンツ制作から効果計測まで一気通貫で管理できるようなプロダクトがあれば理想ですね。
フリーランスへの課題としては、【エディトル】を通して働く価値を感じられるようコミュニティ形成の充実をさらに図りたいですね。
具体的には、優秀な方を講師とした勉強会、アワードの開催なども実現できればと思っています。
価値あるヒトやモノ・サービスが評価される社会を実現する
それでは最後に、古谷様が【TACT SEO】を通じて実現したい想いを、お聞かせください。

本当に価値のあるコンテンツを持つ企業様はたくさんいらっしゃいます。
しかし、伝え方のノウハウ不足により『世の中に届いていない』ことが起こっています。他方、どこにでもあるような『価値があるとは言えないコンテンツ』が、たくさん出回っているというのも事実です。
これはユーザーにとって非常に不便なことです。
【TACT SEO】を通して実現できる世界とは『本当に価値のある情報・サービス』を、それを必要とするユーザーに届けることです。
予算が潤沢とは言えない中小企業様が「自分たちでSEO対策を実践してこんなに早く効果がでた!」と実感できる。これは【TACT SEO】だからこそ、実現できる顧客体験だと思います。
北原様が【エディトル】を通じて実現したい想いを、お聞かせください。

ただライターとして、編集として、フリーランスの方に業務をお願いするだけでは、なかなかお客様のメディアを自分ゴトとして捉えてもらうことは難しいと思います。
企業様にとっては、外注先でありながら『自分たちの仲間』としてのフリーランスと組めることは簡単なことではなかったのです。
【エディトル】を通じて実現できるのは、適切なアサイン・マッチングを行い、誰もが簡単に、自分たちの仲間と言えるオンライン編集チームを持つことができる世界です。
これは、多様な働き方の実現にも貢献できているのではないかと思っています。
【TACT SEO】【エディトル】この2つのサービスを通じて、本当に価値あるヒトやモノ・サービスが評価される社会を実現したいですね。
編集後記
SEO対策のための分析ツール「TACT SEO」、オンライン編集チーム構築サービス「エディトル」。
この2つのサービスから生まれる【価値あるヒトやモノ・サービスが評価される社会】は、目の前までやってきています。
「TACT SEO」「エディトル」が目指す”一人ひとりの『will』の実現”から、目が離せません。
古谷様、北原様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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