家電シェアリングサービス「Rentoco」が叶える、ライフスタイルづくりのお手伝い。

株式会社ストリームは、さまざまな家電をレンタルできるシェアリングサービス「Rentoco」を提供している企業です。
気になる最新の家電を、リーズナブルな価格で必要な期間だけ使えるという「Rentoco」は、家電をメインで扱っているインターネット通販サイト「ECカレント」を20年以上運営してきたストリームならではのサービスです。
今回は、取締役営業本部長の右田哲也さんに、サービスリリースに至るまでの背景や事業を通して実現したい思いについて詳しくお話を伺いました。
インタビュイーのご説明
株式会社ストリーム
取締役営業本部長 右田 哲也さん
家電通販サイト「ECカレント」のノウハウを活かして叶えた、ワンストップ家電レンタルサービス。
まず、貴社のサービスの概要や特徴について教えてください

株式会社ストリームが提供している「Rentoco(レントコ)」は、カメラ、掃除用家電、調理用家電、理容・美容器具をレンタル形式で提供する家電シェアリングサービスです。
元々弊社では、家電通販を行う「ECカレント」事業に取り組んで参りました。
ありがたいことに、2013年にアメリカのGoogle社から世界の優良ネットショップとして紹介された実績を持つサービスとして成長し続けております。
ここで培ってきた物流システムや在庫管理システムを「Rentoco」でも活用し、送付、返却、クリーニング、メンテナンスなどのバックオフィスの全てを自社で管理するようにしました。
それにより低価格でのレンタルが叶うようになり、「必要な時に必要なだけ使いたい」「使った後で購入を検討したい」という、ECカレントにおける販売だけでは獲得しきれなかったニーズにも対応できるようになったんです。
最近は、新型コロナウイルスの流行に伴い自宅で過ごす時間が長くなったことに影響して、シアターや音響などのオーディオ用品、圧力鍋や自動調理器などのキッチン用品が特にご好評いただいています。
「所有」にとらわれない、新たな家電の選び方や楽しみ方を提案。
なぜ現在の取り組みを始められたのでしょうか。
「所有から利用へ」という言説が叫ばれて久しいですが、近年、音楽、動画、ソフトウェアなど無形のものから、ファッション、コスメ、自動車、子ども向けおもちゃなど有形のもの、英会話、美容室、クリーニングなどサービス関連のものまで、幅広い業種においてサブスクリプションサービスが展開されるようになっています。
家電業界についても同様で、必ずしも所有にこだわらず、必要なときだけ借りて、使わないタイミングでは返却しながら利用しようとするお客様は必ずいらっしゃると考えたのがきっかけです。
例えば、ビデオカメラや一眼レフカメラ。趣味として長期に渡り活用する人がいる一方、子どもの運動会や新婚旅行など、限られた特定の場面でしか使わない人も多いアイテムです。
同様に加湿器や除湿器など季節性の家電も、使わない時のメンテナンスや保管場所の心配をすることなくレンタルで済ませたいというニーズは、確実に存在するんですよね。
こういった方々にアプローチできる新サービスとして、「Rentoco」事業のスタートに踏み切りました。

他にも、「買い物で失敗したくない」というニーズにも対応しています。
家電は数万円~数十万円するものが多い一方、「多機能すぎて使いこなせなかった」「思っていたよりも重くて使いづらかった」という失敗談もよく耳にします。
家電量販店店頭で試すこともできますが、使えるものが限られていたり、実際に自宅で使用した時の感想が得られにくかったりする。
購入後のミスマッチをなくすためにも、事前にお試しレンタルしてから購入を検討できるレンタルサービスの価値は、今後どんどん上がっていくのではないかと考えています。
新商品を発売当日からレンタルできる!面倒な手続き不要で気軽な体験も。
それでは、当メディアの特徴であるCXについてお伺いします。現在CXを上げるためにどのような取り組みをされていますか?
レンタルすることによる、「商品を保有する必要性がないこと」「購入前に試せること」だけではない付加価値をつけることで、CXの向上を意識しています。
「Rentoco」では、新製品であっても発売当日からレンタルできます。
レンタルというと型落ち品や旧製品が多いのかなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社では「ECカレント」事業の一環で仕入れた商品を「Rentoco」でのレンタルに回せるようシステムを組んでおりますので、このようなことができています。
購入を考えている人と、購入を躊躇ってレンタルを検討している人とはニーズが異なりますのでバッティングすることによるダメージもありませんし、レンタルを経て購入してくださる可能性についても考えれば、非常に有意義です。
また、身分証明書不要、往復送料無料、クレジット支払いによる手続きの簡素化、もCXに貢献しているのではないかと思います。
「Rentoco」というサービス名には、「まずはレンタルしとこ!」と気軽にレンタルサービスを利用してほしいという思いが込められています。
手続きのためのステップをなるべく少なくすることで、最初のハードルを払拭できるように取り組んでいます。

価格と品揃えを見直し、家電レンタルへのハードルを払拭したい。
今後どのような取り組みをしていきたいですか?
家電レンタル業界おける最安値を意識すること、品揃え日本一を目指すこと、ですね。
家電販売に特化した「ECカレント」での実績を上手く活かし、どこよりも安く手軽に使えるサービスとして成長させていきたいです。
家電は、ユーザーのニーズはもちろん、製品1つ1つの性能やタイプごとにおすすめの物が異なります。
いろいろな方にいろいろな商品を体験してもらい、自分にあったものを徹底的に追及したり、用途や時期に合わせて選択してもらったりすることで、お客様のライフスタイルづくりを応援できれば幸いです。
他にも、シェアリングサービスというよりはサブスクリプションサービスに近い「長期レンタル」に取り組んだり、学生の一人暮らし用パッケージプランに取り組んだり、さまざまなニーズに対応していければ面白いですよね。
チームでアイディアを出し合いながら、既存のやり方だけにとらわれない発想ができればと思っています。
時代に合わせたサービス展開で、ライフスタイルづくりを応援する。
それでは最後に、右田様が事業を通じて実現したい思いについてお聞かせください。
社名にも掲げております「ストリーム」は、“小川の流れ”に由来しています。
世の中の流れや社会情勢に合わせて刻々と変化し続けるニーズを読み取り、時代に合わせたサービスをいち早く提供することで、お客様が快適な生活が送れるようにしたいと、いう思いが込められています。
「Rentoco」が家電体験をサポートすることで、お客様が後悔しない家電選びができるようになったり、家電で生活をより豊かにするためのお手伝いができれば、これ以上の喜びはありません。
今後もお客様に寄り添い、ライフスタイルや生活サイクルそのものをより良くするためのサービスを提供していきたいと思っています。
編集後記
家電を選ぶ際に自分に合うものが分からなかったり、購入後にイメージの違いに気づいたり、ミスマッチ体験をしたことがある身として非常に興味深くお話を聞かせていただくことができました。
家電レンタルという新しい提案に込められた思いや実用性の高さを知り、新しい購買の形が見えてきたように感じます。
右田様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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