フィットネスジムのサブスクリプションサービス『mozaiq』を手掛けるRezonyが生み出すCX

近年都心を中心に大く増加傾向にあるフィットネスジム。
そのフィットネスジムに関するインフラサービス『mozaiq』を提供している株式会社Rezony(リゾニー)さんにお邪魔しました。
事業の立ち上げメンバーの一人でもあり、執行役員でもある越智様に今回はインタビューをさせていただきました。
利用のハードルを下げ、高い継続率を実現するカスタマーサクセスの考え方に迫ります。
インタビューイーについて
越智大輔様

学生時代の頃は『肉フェス』を運営するイベント制作会社でインターンを経験。
新卒ではWEB制作会社に入社し、1年ほど法人向けのWEBコンサルティング営業を経験後、現在の株式会社Rezonyに執行役員として、ジョイン。
現在は主に営業・広報などの業務に携わっている。
月額5900円からフィットネスジムが使えるサービスインフラの整備
Rezonyさんが手がけるmozaiqというのは、どういうサービスですか?
mozaiqは、提携する複数のフィットネススタジオが横断的に利用できる定額制のフィットネスサービスです。

mozaiqが提携するフィットネススタジオは、近年注目されているブティックスタジオと呼ばれる専門領域に特化したフィットネススタジオであり、各領域のエキスパートが提供する高品質かつ洗練されたクラスを受講することができます。
場所や時間に縛られず、提携する複数のフィットネススタジオがクラス単位で利用できる新しい選択肢をご提供しています。
ジムにとってのメリットというのは?
リスクなく集客できるという点があります。
提携施設は、初期費用、ラーニングコストなど0円でmozaiqへの掲載を始められるので、リスクなく始めることができます。
ポイント制だからこそ、生まれてくる結果というのは?
ポイント制による良い結果としては、利用率や継続率が高い点があります。
通常であれば、一つのスタジオを継続的に使うため、そのスタジオが自分に合わないと解約してしまう方が多いです。
しかし、mozaiqは様々なスタジオを利用することができるので自分に合うスタジオを探すことができ、利用率・継続率が高いという結果があります。
ジムへの認識を変えたいという想いの根源とは?
自身の体験があるからこそ溢れてくる想い
自分のフィットネス経験を振り替えると、やめたり、始めたりを繰り返すようなことばかりでした。
ジムに通っている人にお話を伺っていると、同じような経験がある人が多く、継続して利用することの難しさを感じています。
客観的に見ても、日本は人口に対してフィットネスジムに通う人の割合が4%と先進国の中でも下位に位置しています。
私たちは、このような利用者が少ない理由は既存のジムの仕組み・固定観念から生まれる高いハードルが原因だと考えています。
そのハードルの例としては、
- 一つのジムに会費を払って通う
- 入会金・退会金などの手数料が存在する
- フィットネスジムには健康意識の高い人だけが通うイメージを持たれている
という背景があると思います。
このようなシステム、イメージを変え、様々な人がより気軽にフィットネスジムを楽しめるインフラを作りたいという思いからこのビジネスをスタートしました。

ジムに通うことの魅力知ってもらい、自分に合うジムを見つけて欲しい。
ジムに通うことの理由は様々あります。多くのお客様が感じる魅力としては、
- 無我夢中に没頭できる環境
- 共通の趣味を持つ人の出会い
- 理想の自分へ近づくことで自信が身に付く
などの気持ちがあります。
ジムに実際に通うからこそ楽しさや、自分に合うジムがどのようなものであるかがわかってきます。
そのような良さを多くの人にわかってもらいたいと思い、やっています。
その感覚を掴むきっかけを作っていきたいと思っています。
Rezonyが取り組むユーザーへの寄り添いとは?
それでは当メディアの特徴であるCXに関してお伺いします。現在どのようなCXを上げる取り組みをされていますか?
ユーザーさん目線での連携スタジオ選びやプランへの拘り
ユーザーさんの利便性を高めるために、エリアを絞りました。
いろんなジムを利用していただきたいですが、住んでいる地域、オフィスなどの普段の自分の生活圏内にないと難しいです。
また、電車に乗って長距離を移動し、わざわざジムに行く人は稀だと思います。
都内はフィットネスジムは数が多く、競争が激しいエリアなので、個性的かつ、クオリティの高いジムが集まっています。なので、まずは都内を中心に提携先を拡大しています。
また、通常一ヶ月単位での入会が基本ですが、初めてジムを利用してもらう人のハードルを下げたいという思いから、2weekトライアルプランなども提供しています。
自分に合うジム探しのための温かいサポート
自分にあうジムを探す手助けとして、チャットサービスも提供しています。
希望のエリア、ジムに通う目的などを聞いて、おすすめのクラスを伝えています。
スタジオの方に依頼して、予約をするタイプ リクエスト型でのミスマッチが多いという現状のために、mozaiqというサービスでチャットサービスも付けています。
ユーザーさんと連携ジムのミスマッチを解消するために、このような取り組みをしています。
オフライン・オンラインの双方でのサポート
今後どのような取り組みをしていきたいですか?
オンラインとオフラインの双方を利用していきたいと思います。
オンラインでは、体験スペースとしての活用をしていきたい。オンラインのみでは、少し満足度が不十分と感じるユーザーさんも多いと思います。
だからこそ、満足度の高いオフラインも提供をしていきたいと思います。
ジムでできることの専門性を活かしたことを提供していきたいと思います。
連携店のコロナ時代への順応のサポート
現状、コロナウイルスの影響で、連携店は、多角化・業態チェンジをいろんなところがしているという状況です。
その中には、ジムを売って、新しいことするという業態チェンジをしようとしているところもあります。
そのサポートや店舗コンサルとかもやっていきたいと考えています。
また、オンラインでの顧客とのタッチポイントを増やすために様々なメディアを活用したサポートをしたいです。
連携店のウェブでのプロモーションのお手伝い、そこのインフラ制作のサポートをしていきたいです。
安心して利用してもらえるような環境をユーザーさんに届ける
mozaiqユーザーの方へはコロナウイルスの感染リスクを気にせず安心して利用できるサービスにしていきたいと思います。
mozaiqユーザーの方への取り組みとして、
- オンラインとオフライン双方利用できる新サービスの展開
- フィットネスジムがコロナウイルス感染拡大防止のために行う取り組みの紹介、日本フィットネス協会などが出しているコロナウイルス感染拡大防止のためのガイドラインに沿った注意喚起
フィットネスジムのイメージを変革
それでは最後に、越智様のmozaiqの事業を通じて実現したい想いを、お聞かせください。
フィットネス自体のイメージを変えたい。フィットネスを気軽に楽しめるようにするということにこれからも力を入れていきたいと思います。
ジムは通うことでしか、わからない魅力というものが多くあります。
目標を持って、取り組むことの面白さ。コミュニティを持つことで得られる満足感。そのようなジムに通うからこそ得られる良さというのを、多くの人に体験してもらいたいです。
そのために自分はジムに通うハードルを下げ、多くの人がジムに通いたいと思う、きっかけを作っていきたいです。

編集後記
新しいシステムのフィットネスジムを展開しているということに、自分自身大きな驚きがありました。
そして、mozaiqのポイントを使うことで、ヨガ・トレーニング・ボルダリングなど多種多様なジムを体験できることに、大きな魅力を感じました。
これからは、サブスクの時代がさらに加速し、人々が一つのジムのみに属するだけでは物足りないと感じてくる人が増えているのではないかと思っていました。
自分が好きなときに、好きな場所でジムを利用したい。そのようなユーザーの声にはぴったりのサービスだと思いました。
フィットネスジムのイメージを変えるという信念から展開するこのサービスは、ジムのCXに大きな変革をもたらすのではないかと自然と感じました。
越智様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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