真剣な恋活で少子化を解決する|「イヴイヴ」が顧客体験(CX)を通して実現したいものとは

累計100万ダウンロードを達成した恋活アプリ「イヴイヴ」を展開する、株式会社マーケットドライブのアプリケーション事業部マネージャー安部昌乗さんにインタビューを行いました。
インタビューの過程で見えてきたのは、「真剣恋活」を実現するためのCXの取り組みと、システムと地道な人力での作業を合わせたサービス構築。
イヴイヴで実現したい未来はどのようなものなのでしょうか。
インタビューイーについて

安部昌乗様
株式会社 Market Drive
アプリケーション事業部 / マネージャー
マーケットドライブ創業者の伊藤さんと共に株式会社ookamiを立ち上げる。その後Market driveへ。
日本最大の完全審査制恋活アプリ
まず、貴社のサービスの概要を教えてください。

イヴイヴは、完全審査制恋活・婚活マッチングアプリです。
アプリ内で素敵な異性を見つけ、マッチングをし、メッセージでのやり取りを提供しているサービスです。
会員の方が素敵な人と出会えることが我々のサービスのゴールですが、それに加え、出会った後のサポートも重視しています。
力を入れている部分はありますか?
サービスのコンセプトである「真剣恋活」という部分に注力しています。
マッチングアプリを利用するのは、遊びたい、恋人が欲しい、婚活したいの3つの層です。
この中で真剣に恋活をしたい人に使っていただけるようなサービスになっています。
他のところでは、恋活というのを広く取っているためにミスマッチが起きてしまうことがあります。
ですが、イヴイヴは真剣恋活という目的の方が集まっており、お相手との温度感も揃いやすいため、ミスマッチが起きにくいです。
そのため、入会時の審査もしっかりと行っています。
競合と違うのは、本人確認に加えて、入会にも審査を設けている点です。
入会審査では、メイン写真の登録が必須です。
その写真がフリー素材などの場合、入会審査には通りません。
しっかりと目的を持った方が利用ユーザーとして多いところにイヴイヴの価値があります。
少子化を解決する
なぜ現在の取り組みを始められましたか?

弊社のミッションは「少子化を解決する」です。
これは、日本が抱える重要課題のひとつです。
人口減少、労働力の不足、社会保障の限界など、少子化が最終的に私たちの生活の豊かさを奪う結末を迎えます。
我々は少子化を解決するために、マッチングアプリ業界でのサービス提供を始めました。
恋愛がうまくいかない、周りにも相談できないという方のために、現状を改善していきたいという思いから今のイヴイヴが生まれています。
千差万別な悩みには一律では答えきれないと思うので、答えられる環境を整備しようと考えており、その一環としてYouTubeチャンネルを開設、運用しています。
ただマッチングするだけではいけない
それでは当メディアの特徴であるCXに関してお伺いします。現在どのようなCXを上げる取り組みをされていますか?

我々のサービスは、ただアプリ上で好みの人を見つけてマッチするだけでは体験価値が低いと考えています。
実際にいい方と出会っていただき、「素敵な方と出会えたな」という幸せな気持ちになっていただくことに、お客様の体験価値があると考えています。
ユーザーの趣味嗜好が近しい人と出会える機会を提供し、ユーザーの悩みの解決などを行い、「こういう人と出会いたかったんだ!」と思っていただいたり、「悩んでたけど相談できてよかった」と思っていただける取り組みをしています。
こうした地道な積み重ねの結果、多くの方が「イヴイヴで恋人ができた」とコメントを残していただいております。
具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?

コミュニティの提供と恋愛サポーターというサービスです。
外国のTinderなどと日本発のマッチングアプリを比べると、日本の方が内面を見ていると感じています。
他の日本発のマッチングアプリ同様、イヴイヴではコミュニティを提供していて、自分と同じ趣味の人と知り合える場所を提供しています。
日本人は、共通点が多い方がマッチ後のメッセージが盛り上がりやすく、相手との共通点を見つけてもらうことで話を広げやすくなります。
共通点を見つけてもらう一環として、プロフィールの充実を促すこともしています。
プロフィールの項目欄もしっかりと書いている方が多く、共通の趣味や旅行先などの共通点が発見しやすくマッチングのしやすさにもつながっています。
恋愛サポーターでは、プロフィール写真選定の悩み、デートプランなど、多種多様な悩みをいただいて返信します。
多くの悩みがあるのにマッチングアプリについて周りに聞くことができない方が、悩みを解決して素敵な人と出会っていただくための取り組みです。
例えば「このプロフィール写真で良いかな?」や「今度のデート、どこに行けば良いかな?」など、なかなか周りに相談できないことを、相談して頂いてます。
恋愛サポーターは一度使うと継続的に使っている方が多いです。
出会う前はもちろん、出会った後のサポートも恋愛サポーターがカバーすることで、出会った後の時間も楽しく過ごせるという体験に繋がると考えています。
YouTubeチャンネルとアプリの連携などはされているのでしょうか?
つい先日実装致しました。
入会審査の際に12時間かけて審査をするのですが、審査を待っている間に、「どうやったらイヴイヴで素敵な恋愛をできるのか」という動画で提供しています。
動画の内容としてはシンプルで、プロフィールの充実から「相手に対して、いいね!をしよう」という促しであったりですね。
一日で20いいねくらいすると9割以上の人がマッチするので、やるべきことをしっかりとやればマッチングできるよというのを示すものになっています。
9割というのはかなり高いマッチング率ではないかと思います。
ユーザーさんが安心して託してくれるサービスに

今後どのような取り組みをしていきたいですか?
ユーザーニーズの多様化や行動を起こす際の心理的に不安なポイントに対して、しっかりと寄り添えるサービスであり続けたいと思っています。
市場におけるマッチングアプリへの認識は、ここ数年でどんどん変化を遂げています。
最初は「マッチングアプリって出会い系でしょ。」という認識を持っていた方も、気づいてみたら周りに「マッチングアプリ使ってるよ」や「マッチングアプリで出会った人とお付き合いしてる」といった方が増えてきたのではないでしょうか。
それに伴い、ユーザーの方が抱える出会いに対する不安も変わってきました。
1つは相手ニーズの多様化です。
「マッチングアプリで本当に出会えるの?」から「マッチングアプリで出会えるんだ!」に市場の認識が変わり、「自分はどんな人と出会いたいんだろう。」と深く考えるようになってきました。
その変化に対して、常に寄り添えるサービスにしていくことが重要だと考えています。
加えて、「withコロナ」の時代では、イヴイヴがより大きな価値を提供できると信じています。
今までは、なんとなく合コンに参加したり、なんとなく飲み会に参加したりといった、人との付き合い方がありました。
ただ、今の状況では「本当に自分が会いたい人、一緒に過ごしたい人は誰なんだろう」と、深く考える人が多くなったのではないでしょうか。
そうした不安を解消できるのがイヴイヴです。
イヴイヴで出会える人が、自分と同じように真剣である。
その前提を提供できているからこそ、「withコロナ」ではイヴイヴがより多くの方に使って頂けるサービスになると思います。
チームとして意識していきたいことはありますか?
引き続き真剣恋活を掲げ続けられるように、CSの体制はしっかりと強い組織へと進化させ、より多くの方の多様な悩みに寄り添っていきたいと思っています。
「マッチングアプリはなんとなく怖いな」や「マッチングアプリで、かつて嫌な経験をした」という方が、それでもイヴイヴだったら安心して使える。
そう思って頂けるようになっていきたいです。
ユーザー数が増えれば増えるほどコストは増えていってしまいますが、この部分はぶらさずにCSは充実させていきたいです。
そうやってユーザーさんが安心して託すことができるようなものを作っていきたいと思います。
会社のミッションである「少子化の解決」をしっかりと邁進していけるように、サービスとしてより大きく成長させていきたいと思います。
編集後記
日本最大の完全審査制恋活アプリ「イヴイヴ」のアプリケーション事業マネージャー、安部昌乗さんにお話を伺いました。
これまでのマッチングアプリとは少し毛色の違う「真剣恋活」というコンセプトが、マッチングアプリでの出会いの体験価値を向上させていることが伺えました。
厳正な審査をした上で真剣な人が集まっていること、出会ったあとのサポートまで提供することが、出会う前から出会った後までの一貫したCX向上につながっているのでしょう。
今後のマッチングアプリ市場での活躍ならびに少子化の解決というミッションへの取り組みが楽しみです。
安部様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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