「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新

「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新

Intelligence Design株式会社は、「誰でもAIを作れる時代へ」というキーワードと共に、オリジナルの画像認識エンジン「IDEA generator」を提供している企業です。

業界や職種を問わずさまざまな場面でAIが活用されるようになった一方、導入へのハードルや正しい理解の不足による問題点も明らかになり、理想と現実のギャップが発生するケースも多くなっているようです。

今回は、取締役の末廣大和さんに、AIを取り巻く問題点やIntelligence Design株式会社ならではの切り口、「IDEA generator」を使用するメリットなどを幅広くお伺い致しました。

インタビュイーのご説明

「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新_インタビューイー

Intelligence Design株式会社
取締役 末廣 大和さん

大手SIerやAIのスタートアップを経て、Intelligence Design株式会社の創業に携わる。

営業責任者としてAIプロダクトの企画・開発から販売までを管轄し、自治体や商店街、民間企業等への営業活動に力を注いでいる。

画像や映像から特定のものをピックアップするAI開発ツール「IDEA generator」の魅力

まず、貴社のサービスの概要や特徴について教えてください

「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新_特徴

Intelligence Design株式会社が提供している「IDEA generator」は、ユーザー自らが希望する検出対象物ごとにオリジナルの画像認識エンジンを開発可能なサービスです。

大量の画像データの中から特定のものが写っている画像データだけをピックアップしたい、ニッチな領域の画像検出エンジンを開発したい、といったニーズに対応可能です。

具体的な使われ方として、作業現場の業者をひと目で簡単に見分けるために、業者ごとに異なるヘルメット画像を元にした業者判定AIを開発しています。

この業者判定AIが出来ると、作業状況を人で常時監視をしている状態を一部機械へ代替することが可能となり、作業現場の人数の過不足確認といった安全性チェックを簡素化出来ます。

また、ビデオカメラやスマートフォンで撮影し映像に映り込んだ車のナンバーを全て抽出するAIを開発することでドライブレコーダーアプリの開発に役立てたり、駅やショッピングモールを通過する人の数を検知するAIを開発することで人数データを集計して曜日や時間帯ごとの混雑具合や過密状況を分析したりする役立て方もありますね。

「IDEA generator」の特徴として、ノーコード開発が可能なため、お申し込みからAI開発まで最短1ヶ月という短期間で済むことが挙げられます。

プログラミングの専門知識がなくても画面上から学習データの準備からトレーニングの実施、トレーニングされたAIの評価、という3ステップで簡単に求めるAIモデルの開発ができるという操作性と手軽さについてもご好評いただいています。

繰り返しとなりますが、「特定の対象物(画像)をキーにして仕分けをしたい」「希望する対象物だけを抽出したい」ということでお困りの方に、スピーディーかつ低コストで提供できるAIモデル開発ツールです。

誰でも設定レベルでAIを開発できることの重要性とは

なぜ現在の取り組みを始められたのでしょうか。

「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新_インタビュー風景

「IDEA generator」を開発したのは、誰でも簡易的にAI開発できるようなシステムを生み出せないかと考えたことがきっかけですね。

昨今、公的機関においても民間企業においても、BtoBビジネスにおいてもBtoCビジネスおいても、「AI」の可能性が非常に注目されています。

それによりAIの活躍するフィールドが増えており、これまで考えられなかったような視点で物事を考えられるようになるなど、新たなビジネスチャンスが得られるようになりました。

その一方で、まだまだAIに対する正確な理解が進んでいないことが原因で「AIの導入そのものが目的となってしまう」という問題も生じています。

「AIはこれまで出来なかったものを可能とする」と過剰な期待を寄せてしまったり、AIの活用事例が少ないために自社内のどんな業務に活用できるかをイメージできなかったりと、理想と現実のギャップが生じてしまうんですよね。

また、「AIは資金的に体力のある大企業しか導入できない」というイメージや、AIに関するノウハウを持っていないがために外部の専門チームに依存するしかないという導入に向けたハードルもあります。

このような状況を打破するためには、誰でも設定レベルでAIを開発できるようになるのがベストだと考えました。

理由は、簡単な初期検証や実証実験が自社内でできるようになれば、AIの開発ノウハウを蓄積できますし、専門チームに依存せずとも、ユーザー企業が独自にAIの導入を検討することが可能になると思います。

そうすれば中小企業にもAIを浸透させることができ、結果として新たなサービスやチャレンジを後押しするきっかけにもなると思います。

先ほど申し上げた「理想と現実のギャップ」を解消するためのツールとして、「IDEA generator」を成長させていきたいと考えています。

直感的な操作感、誰でも分かりやすい手順が叶えるAI開発。

それでは、当メディアの特徴であるCXについてお伺いします。現在CXを上げるためにどのような取り組みをされていますか?

「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新_開発ステップ

「IDEA generator」は、「誰でも使える」ものであることを重視しています。

AIに関する専門知識がなくても、プログラミングのノウハウを持ち合わせていなくても、開発までの手順に迷うことなく直感的に使っていただけるようなものでないとCXの向上は期待できません。

そのために、UXやUIに関してはユーザー企業様からのフィードバックを参考にしながら常に強化を図っております。

いただいた意見を早期に反映できるよう、組織全体でアジャイル開発を採用しているのことも特徴です。

また、開発に必要な複雑なパラメータは弊社内で調整したものを提供しており、開発までのステップが分かりやすい操作性を実現できたこと、それに加え、学習までの期間が早いこと、学習した結果をレポートとして抽出する機能が備わっていることも満足のポイントになっているのではと感じます。

機能以外にはドキュメントとして、チップスやチュートリアルを用意することで、視覚的に分かりやすい仕掛けも用意していますね。

これからも多くのユーザー様にご利用いただけるよう、ユースケースに合うものを順次増やして参ります。

AIの活用事例を増やし、問題解決に向けた多角的なアプローチができるように。

今後どのような取り組みをしていきたいですか?

「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新_AI

AIの社会実装を目指している会社として、AIの活用事例を増やしていきたいですね。

そのために、まずはセミナーやハンズオントレーニングの機会を提供していこうかと考えています。

AIを更に浸透させるためには、AIに対する正しい知識の普及と、AIを活用する道筋をイメージできる力を養う必要があります。

自社が持つ課題や問題点に対しAIを活用することでどう解決に結びつけられるのか、AIを活用したいと考えた時にどう動いていけばいいのかイメージできれば、導入までのハードルはぐっと下がるでしょう。

将来的にはユーザー企業様自らがAIを活用して自社ビジネスを発展させていけるような、支援をしていきたいですね。

また、ユーザーコミュニティを構築することで、ユーザー企業様同士の連携を行ったり、開発したAIモデルの共有や販売権付与を支援したりできればといった構想もあります。

今後の動向についてはご提案や導入を通じてお客様へヒアリングを重ねながら、各社の経営に活かせるようなアクションを取っていければと考えています。

AIは社会インフラに成長する。私たちはそのソリューションを加速させたい。

それでは最後に、末廣様が事業を通じて実現したい想いについてお聞かせください。

「誰でもAIを作れる時代へ」AI開発ツール『IDEA generator』の革新_IDEA

参考:https://i-d.ai/

AIは、社会インフラへと成長を遂げるポテンシャルを持っています。

業種や職種の区別なくグローバルな現場で日々導入・開発が進んでいるこの「AI」という資源を、既存の仕組みと上手く組み合わせた「使われるソリューション」を作っていきたいという想いが常にありますね。

そもそもIntelligence Design自体が、最先端のテクノロジーを持つ企業や技術者と連携し、ソリューション化したサービスを社会に実装させていくことを目的として設立した企業です。

社内外問わずディープラーニングをベースとした技術や知見の幅を広げていきながら、これまでになかった新しい切り口での課題解決をサポートするプロフェッショナルとしての立ち位置を確保し、今後もさまざまなことにチャレンジして参ります。

編集後記

「便利そうだけど何となく難しそう」「どう活かしていけばいいのか分からない」という”AI”に対するイメージを払拭し、各企業単位でのAI導入を支援するというIDEA generatorの取り組みを、非常に興味深く聞かせていただきました。

今後更にAI活用の場面が増えることにより、人々の新たな生活や習慣を支えるソリューションとして発展していきそうです。

末廣様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。

 

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