オリジナルマンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」が届ける全方位の体験価値とCX

オリジナルマンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」が届ける全方位の体験価値とCX

コミックスマート株式会社
「マンガ家の職業価値を向上させ、子供たちの憧れの職業にする」ことをミッションとし、世界に誇れる日本のマンガ文化の将来を作る企業。

インタビューイーについて

オリジナルマンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」が届ける全方位の体験価値とCX_インタビューイー

コミックスマート株式会社 取締役
福西 祐樹氏

2006年セプテーニ入社。約10年間デジタルマーケティング事業に従事した後、2015年より同グループでマンガコンテンツ事業を手掛けるコミックスマートへ異動。オリジナルマンガを配信するアプリ「GANMA!(ガンマ)」のプロダクトオーナーとして、サービスのUI/UX、運営、マーケティングといったメディア事業全体を管掌する。

2018年1月からコミックスマート取締役、2022年1月からセプテーニグループのメディアプラットフォーム事業管掌グループ執行役員。

290作品以上のオリジナルマンガを掲載

まず、貴社のサービスの概要を教えてください。

オリジナルマンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」が届ける全方位の体験価値とCX_サービス

GANMA!は、オリジナルマンガ290作品以上を掲載しているマンガアプリです。サスペンス、恋愛、バトル、ホラー、ラブコメ、ファンタジー、ギャグなど様々なジャンルのマンガが毎日配信され、連載中のオリジナルマンガは第1話から最新話まで全話無料で読むことができます。

2022年5月からはWebtoonサービスとして「G!TOON」も展開。また、月額定額で読み放題となるサブスクリプションサービス「GANMA!プレミアム」では、連載中・完結済のGANMA!オリジナルマンガに限らず、GANMA!セレクションによる充実したマンガラインナップも楽しむことができます。さらに、いつでも広告なしでマンガを楽しむことができます。

日本のマンガコンテンツは世界を目指せる

なぜマンガコンテンツ事業を始められたのですか?

オリジナルマンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」が届ける全方位の体験価値とCX_インタビュー風景1

当社グループはもともとデジタルマーケティング事業を中核とする企業です。
企業価値を高めるために事業ドメインを拡大すべく、大きな可能性のある事業ドメインとしてマンガ、そして知財(以下、IP)ビジネスに着目しました。
IPビジネスは、以前より様々なライセンスにおいて大きな価値として可能性を秘めており、さらにこの10年で加速しているように見ています。

グローバル市場も含めて見たときに、日本のマンガとIPが既に世界で認知され影響力を持っていることは明らかです。日本発「マンガ」市場においてトップクラスのマンガ・IPをつくり、その実績とノウハウをしっかり活かしてここから世界的に大きくなっていくWebtoonコンテンツ市場においても人々に愛され求められるヒットIPをつくっていきます。

事業として大切にされている考え方をお聞かせください。

我々はマンガ家さんとのパートナーシップで、二人三脚のコンテンツ制作をしています。たとえばコンテンツへのリスペクトが感じらない訴求方法は採用しません。読者の方々には、決して”暇つぶし”のような時間ではなく、より充実した時間を過ごしていただくためのコンテンツをお届けしたいという想いをもっています。読者の時間価値をプラスにしたいという意思は創業時から変わらず、この意思が社内で少しずつ言語化、具現化されていっているように思います。

プロモーション会議では、様々なパートナー企業から幅広い提案をいただきますが、誤解を招く内容だと感じた場合には、しっかりと我々の意思を伝え、議論を重ねます。
提案いただいた方法がいわゆる「ユーザー獲得」の観点で短期的に効率がよかったとしても、読者やマンガ家さんが離れていく懸念があれば慎重に対応します。
未来を見据えたときに本当に我々が作りたいものなのか、発展していくものなのかといった軸を大切にしています。

マンガ家×読者×社員、全方位で体験価値を高める

それでは当メディアの特徴であるCXに関してお伺いします。現在どのようなCXを上げる取り組みをされていますか?

オリジナルマンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」が届ける全方位の体験価値とCX_インタビュー風景2

当社の事業は幅広い職種の社員から構成されています。たとえば編集部ではマンガ家さんとのやり取りが中心になるため、ソフトウェアの開発チームと比べるとCX(カスタマー・エクスペリエンス)という言葉を使用する頻度は少なくなります。我々はマンガ家さん、読者の皆さん、そして社員も同じステークホルダーであり、それぞれに対する最適解を求め続けています。

読者にはマンガそのものの面白さを感じていただくことを大切にしていることから、プロダクト開発において機能の楽しさだけが優先されないよう意識しています。GANMA!(ガンマ)として提供すべき体験、プロダクトが求められている価値は、何よりも読みたい漫画にストレスなく出会えることです。

すると「比較検討は少なく、探す時間は短い方が良い」という考えに辿り着きます。訴求方法では、常に読者目線を基準に判断しています。たとえば「無料で読める」という表現は事実としては伝えることはあっても、読者に届けたい最大の価値ではないため、訴求軸として使う際にはバランスに気をつけています。

マンガ家さんへは、事業報告を兼ねた懇親会を開催しています。(現在はオンラインで開催)
編集者以外とも直接話す機会を設けることで、アプリの成果や単行本の販売部数についての情報共有をはじめ、互いが目指す世界を含めたあらゆる方向で認識を合わせられるよう心がけています。

社員へは、新連載が世の中に出る前に作品の魅力に触れ、まず自らが楽しめる機会を設けています。我々のビジネスの土台は何と言ってもマンガであり、すべての職種の社員が自社のマンガを深く知る機会を設けることは重要です。

このように様々なステークホルダーから成り立つ事業においては、全方位に向けた1つ1つの取り組みがCXに繋がっていると考えています。

読者層の声に触れ、事業への手触り感を持ち続ける

今後どのような取り組みをしていきたいですか?

当社が特に意識している読者層はティーンエージャーですが、経営層及び社員と読者層との年齢的なギャップが当然出てきます。
ギャップを埋めるには彼ら彼女らの声に直接耳を傾ける意識を高め、行動していかなければなりません。

一次情報に意識的に触れ続けることは重要です。「生の声に触れる機会を逃さないように」といった意識が低下すると、事業への手触り感が薄れ、イメージする読者の解像度が下がっていくと私は考えています。

自らも年齢を重ねますし、常に新しい読者が入ってくるので、毎回気づきを得られるポイントも異なります。定性、定量の両面で一次情報に触れなければ、得られないことが多いため、今後も妥協せずに根気よく続けていきたいと思っています。

世界中で愛されるマンガを届け、日本のコンテンツ産業を盛り上げたい

福西様が事業を通じて実現したい想いを、お聞かせください。

オリジナルマンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」が届ける全方位の体験価値とCX_インタビュー風景3

事業として目指すところは複数のIPビジネスにおいて長きにわたりヒットを出し続けることです。IPの可能性をマンガに限らずアニメやSNS展開をこれまで以上に積極的に行い、飛躍させていきます。

世界で愛されている日本のマンガはたくさんありますが、新しいマンガもどんどん世界に広げていきたい。まさに今が、新しい日本のマンガがIPとして世界中に躍進していく時代の周期の中にいると感じています。

日本のマンガコンテンツが日本のみならず世界各国で親しまれている光景を目にするとやっぱり嬉しいですし、誇らしいです。世界で愛されるマンガ、キャラクターを生み出すことを通じて日本を元気にし、日本のIPがさらなる発展を遂げるうえで一役を担うことができれば嬉しいです。

編集後記

「マンガのフォーマットは今後より視覚的、インターネット的に体験は変わっていくでしょう。すると作り方も変わり、関わる人たちも増えます。顧客体験も変われば、得られるデータも変化する…我々は変化の最中にいます。追いかける気持ちだけだと置いていかれるので、気持ちの半分は牽引していかなければなりません」と福西氏。

マンガ家×読者×社員、全方位で体験価値を高めるGANMA!(ガンマ)が生み出す世界から目が離せません。

コミックスマート様にはKiZUKAIを導入いただいています。
導入事例も是非ご覧ください。

福西様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。

 

【無料DLC公開!】

 
 
CX Lab.    

昨今消費者の行動は“所有から利用へ”という変化が見られます。当社では各種レポートやお役立ち資料を公開しています。

   無料ダウンロードはこちら