誰もが等しく機会を享受できる社会を目指す 家具のサブスク『airRoom』を運営するElalyのVision

誰もが等しく機会を享受できる社会を目指す 家具のサブスク『airRoom』を運営するElalyのVision

現在サブスクリプションモデルのサービスが次々と世の中に誕生する中、音楽や動画配信だけでなく、食べ物や衣服など多岐にわたる領域でのサービス展開が始まって、サブスク市場は益々盛り上がりを見せている。

そんな中、家具の分野で月額サービス『airRoom』は2018年にリリースされ、若い世代を中心にユーザー数を伸ばしている。2019年には総額約1憶円の資金調達に成功した株式会社ElalyのCX戦略とは。そしてその先の未来に何を見据えているのか。

今回は代表取締役兼CEOの大薮氏を支える、企画開発部の西野杏実様にお話を伺いました。

 

インタビューイーについて

株式会社Elaly 企画開発部

西野 杏実様

 

株式会社Elaly 企画開発部 西野杏実様

上智大学に在学中、複数のベンチャー企業にて事業開発に従事。

2019年1月、株式会社Elalyに入社。家具のサブスクリプションサービス『airRoom』のプロダクト開発、マーケティングなど企画開発を担当。

 

家具業界の流通の仕組みを再定義する

まず、貴社のサービスの概要を教えてください。

 

「住む」をエンターテイメントする家具の月額制レンタルサービス「airRoom」

airRoom』は商品数No.1、人気家具ブランドの商品を月額定額で利用できるサブスクリプションサービスです。

引越し、単身赴任、模様替え、購入前のお試し利用、法人のオフィス家具のニーズに対して必要な家具を何個でも利用可能です。返却期限は無く、いつまででも何個でも使い放題なサービスです。

これにより、家具を購入・処分するといった今までのスタイルだけでなく、必要な期間のみ家具を利用するという新しい住まいのあり方を実現できます。

サービスを始めたきっかけは何ですか?

当社は「テクノロジーで世界中の人々のライフスタイルを、より良いものに」をビジョンに掲げるベンチャー企業です。

現代では、幸せの総和が経済力に比例することも少なくはありません。しかし、この世界には経済力が低くとも評価されるべき人々が数多く存在します。

そういった人々が経済力の有無に関わらず、夢を諦めなくても良い社会を作りたい、欲しいものを手に入れ、思い通りの人生やライフスタイルを送れる世界にしたい、そういった想いがビジョンには込められています。

 

『airRoom』運営の株式会社Elaly代表取締役兼CEO 大薮雅徳氏
株式会社Elaly代表取締役兼CEO 大薮 雅徳氏

 

もともと代表の大薮がそれほど経済的に恵まれた環境で育ってきていないことも原体験の一つとしてあり、こういったビジョンを掲げ、当社サービスでしか救えなかった人を一人でも多く救うための第一歩として、現在運営してる家具のサブスクリプションサービス『airRoom』をリリースしました。

なぜ、手段としては家具なのですか?

家具から取り組みを始めた理由は2つあります。

1つは我々が目指す世界のためには必要不可欠だったからです。

私たちの目指すビジョンを形にしていく上で、家具はもちろん、様々な商品や体験などを提供していく「モノのNetflix」を目指しています。

よりインフラになるような商材から提供していくことで、「あってもなくても良いサービス」ではなく、「なくては困るサービス」にしていきたいという想いがあります。

 

airRoom コーディネート 北欧

2つ目は家具業界の構造的問題です。

家具業界は、約7兆円規模の極めて大きなマーケットの一つですが、ニトリやIKEAといったSPAで販売する企業の市場シェアが約50%ほどとなっており、10年前と比較しても市場占有率は高まるばかりです。

一方で、古くから家具業界を牽引してきた国内メーカーの多くは、そういったSPAの販促力に対抗できず、在庫を多数抱える企業や倒産する企業も少なくはありません。

加えて、消費者においても可処分所得の低下に伴い、家具に対する支出動向も減少傾向にあり、現在では年間に約2万円ほどしか支出していないというデータもあります。

一方で、都心部を中心とした引越し件数は年々賃貸市場を中心に増加傾向にあり、家具に対する需要は確かに存在しています。

ライフスタイルの変化も激しい昨今において、質の良い家具を作ることに秀でているが販促力に課題を抱える企業様と、ライフスタイルの変化に伴い、「所有」から「利用」へとシフトする消費者をマッチングするプラットフォームを提供する。これによって両者がWIN-WINに繋がり、私たちの掲げるビジョンにも沿うことから、サービスを開始しました。

ということはあくまで手段で最初が家具だったということですね?

そうです。この先家電や衣服にも幅を広げていきたいと考えています。

 

ユーザーにもメーカーにも良質な体験を

現在CXを上げるどのような取り組みを行っていますか?

当社のサービスでは、定期的な模様替えやレンタルといった家具との出会いのハードルを下げることで、より一人ひとりのお客様に最適なライフスタイルの発見がCX向上のためには不可欠です。

そのための取り組みとして現在注力している一つとしてコーディネートサービスがあります。

これはお客様から部屋の写真一枚と間取り図をいただくだけで、無料でお部屋のコーディネートを行うものです。

 

「airRoom」コーディネート

この機能を始める前から「コーディネートを一緒にしてほしい」、「家具を使いたいがどの家具を選べばいいかわからない」という声が多く寄せられていました。また、ユーザーヒアリングを行った中でも、お客様が家具の配置や組み合わせで検索することが多いとわかりました。

選択肢を大量に用意しても、その中から選ぶという行為に苦痛を感じる人も少なくありません。私たちはここにお客様のペインポイントがあると感じてコーディネート機能導入を決めました。

お客様は不安などから最初は安くて無難なやつしか選ばないのですが、コーディネートを挟むことでお客様自身のお部屋をガラッとイメージチェンジすることできます。

コーディネート機能を使い始めることで選択の苦痛から解放され、自分だけのものという価値観を与えることができます。3か月に1回季節に合わせた模様替えとして家具の交換利用をするお客様も多く、CX向上に役立っています。

企業側へのサポートが重要となりそうなサービスですがフォローアップはありますか?

 

株式会社Elaly 企画開発部 西野杏実様

当社のサービスにおいて、メーカー様との繋がりは極めて重要です。

そのため、メーカー様の販促強化のご支援は多方面においてサポートさせていただいております。

その1つの取り組みとして、メーカー様へ定期的に販促状況・データの開示をさせていただき、商品の開発支援も一部お取り組みとして提供させていただいております。

在庫の収益化もして、メーカーがやらない理由がないですね。

おっしゃる通りですね。国内のメーカー様は熟練の技術で品質の極めて高い商材を作ることに長けた方々が多くを占めます。

一方で、そういった商品は金額を比例し、一般消費者が利用するには少し手が届きにくい位置にあることも事実です。

 

airRoom コーディネート モダン

しかし当社のプラットフォームを利用することでそういった高品質な商品であっても、レンタルであれば少ないコストで多くのお客様にご利用いただけますし、商品の良さを理解していただけます。

そして本当に必要とされるお客様を中心に、良いものを長く使っていただくことで、SDGsの実現もサポートできます。

これいにより、メーカー様はこれまで販促し得なかった層の獲得と、サスティナブルな収益基盤の確立を実現できます。

 

お金ではなく”信用で生活できる社会”へ

最後に、今後どのような取り組みをしていきたいですか?

冒頭にお話したように、当社では経済力の有無に縛られず、個々人の可能性を開放していくことを目指しております。

これは代表の大薮の原体験にも依存しておりますが、『airRoom』でしか救えなかった人を1人でも増やすことを目指していきます。

こういった想いから、『airRoom』ではプラットフォームを通じ、個々人の有する与信データを用いたライフスタイルの総合プラットフォームを目指してまいります。

現在は家具だけですが、家電やファッションなど幅広く何でも必要なものを必要なときに利用ができる「モノのNetflix」を目指していくことで構築されるairRoom経済圏を通じ誰もが機会格差の少ない世界の実現に向けて邁進してまいります。

 

株式会社Elaly 企画開発部 西野杏実様

たとえお金がなくてもみんなが幸せに生活できる社会を実現すること。

これこそ私たちが社会に与えたい理想のCXです。

 

編集後記

今回のインタビューを通じて、大薮社長の原体験を背景とするElalyの意志が固く強いものであると身に染みて感じました。

そのような強い意志と”家具”という一つの手段から広がるElalyのVisionは、想像するよりもはるかに大きく、インタビュー中はその魅力に心を揺さぶられるばかりでした。

またElalyは、お客様をはじめとする『airRoom』のサービスに関わる全ての人への気遣いを忘れない、単純でありながら最も重要なことを常に考えているということが強く伝わってきました。

“家具”という一つの手段から社会の幸せ実現を目指すElalyの信念と熱量は、この先の社会に素晴らしいCXをもたらしてくれると確信しています。

まだまだ発展途上で右肩上がりの若き会社のこれからに目が離せません。

 

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