【2021年最新版】厳選DMPツール6選!メリット・デメリットを詳しく解説

近年、マーケターの間で利用が進んでいる「DMP 」。
本記事では「DMPを導入したいけど詳しいことがあまりわからない…」「DMPの種類が多すぎていまいち見分けがつかない…」という方を対象に、厳選した6つの最新DMP製品を徹底比較しました!
まずはDMP の概要からおさらいしていきましょう。
DMPとは?

DMPの概要
DMPは、顧客の情報を管理し、運用するプラットフォームのことを指します。
扱う顧客情報の種類により、自社で保有しているデータを扱うプライベートDMPと、自社では収集できない外部のデータを扱うオープンDMPの2種類に分類されます。
DMP導入のメリット
では、DMPを導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか?
ひと言でいうと「データドリブンな顧客アプローチが可能になる」ことです。
ICTの発達や消費行動の多様化によって、顧客とのコミュニケーションが複雑になった現在、データの利活用は必須の要件になっています。
DMPは、この顧客と企業の関わり方を補助するツールなのです。
ここまで、DMPについて簡単に解説してきました。
以下の記事にDMPに関する情報をより詳しく記載しているので、ぜひご覧ください。
DMP導入のポイント

ではDMPを導入する際には、具体的にどのような点に注意すればいいのでしょうか?
主なポイントは3点あります。
①DMPを用いて何がしたいか、戦略が明確であること
DMPはあくまで「ツール」です。
DMPを導入したからといって自社の課題がそのまま解決するとは限りません。
DMPを導入することで何ができるのかを必ず明確にした上で、DMPの導入を検討しましょう。
②自社のツールと連携できるか
DMPはSFA/CRMツールなどの自社内の他のツールと連携することで、より効力を発揮します。
すでに自社で導入しているツールと連携できるかどうかは、必ず確認するようにしましょう。
③他社の導入実績
導入を予定しているDMPの導入実績を必ず確認しましょう。
対象としている企業規模や、得意な事業領域はDMPの製品によって大きく異なります。
また、DMP提供企業側も、特定の業界にノウハウが蓄積していることはあります。
候補にしているDMPを導入している企業は調べるようにしましょう。
導入後DMP運用のポイントは?

ここまでDMPの前提知識を解説してきて、導入するまでについては整理できたかと思われます。
ただ、せっかくコストをかけてDMPを導入しても、うまく使えなくては意味がありません。
実際にDMPを導入した後には、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?
①実際にアクションを起こすことができるか
DMPを導入したからといって、データ課題が直接的に解決するわけではありません。
データを使える形にし、その後のマーケティング活動に応用できるのか、さらにはその活動において本当にデータが活用できているのかを、随時観測する必要があります。
自社のマーケティング戦略とDMPの機能をよく照らし合わせることや、実際の使用感を確かめるためのデモンストレーションなどを行うと、より良いマッチングが行えるでしょう。
②他部署との連携が可能かどうか
「DMP導入のポイント」の項でも触れましたが、DMPは他のツールと連携することで相乗効果を生み出します。
自社のツールとDMPが連携できるかを確認した上で、他部署にも連携を仰ぐことが全社的に重要と言えるでしょう。
また、DMPを運用しながら「自社の課題の中にデータ活用によって解決できるものはあるだろうか」という視点で物事を見ると、思わぬ活用法が生まれてくるかもしれません。
次項から、おすすめのDMP提供企業6選をデータの分類ごとに紹介していきたいと思います。
【おすすめDMP提供企業を徹底解説①】収集データがプライベートDMP領域中心のもの
アウトプットがCRM/サイト改善に強みを持つもの
Rtoaster

①概要
Rtoasterは「データビジネスプラットフォーム」と呼ばれる、データの収集からアクションまでがひとつにパッケージされたツール。
今回は、特にDMP領域をカバーする「Rtoaster insight+」について解説していきます。
下の画像はRtoaster insight+の全体像です。
さまざまなチャネルのデータを一括に統合できることがお分かりかと思います。

②おすすめポイント
大きなデータを保有しながら、それをうまく活用できていない、もしくは活用できているかどうかわからないという方におすすめのツールです。
また、Rtoaster insight+は、
- 顧客一人ひとりに対するアプローチを実現すること
- CRM/サイト改善に成功した事例が多く、業種も幅広いこと
のふたつが大きな特徴です。
上記のようなお悩みをお持ちの方は、一度相談してみることをおすすめします。
③料金
要問い合わせ
④導入企業
幅広い業種で350社以上
b→dash

①概要
b→dashは、SQLを使わずにノーコードで、そしてオールインワンで「データの取込・加工・統合・抽出・活用」を実現できるデータマーケティングクラウドシステムです。
データの収集/蓄積から、それを活用するマーケティングツールまでがひとつになった規模の大きなシステムであるのと同時に、直感的でわかりやすいUI/UXにこだわり抜いたツールであるといえます。
②おすすめポイント
「ツールを導入したときに。いまいちどういうことができるのかわからない…」という方に特におすすめできます。
b→dashには、今まで培ってきたノウハウをテンプレート化し、ボタンを押すだけでその操作をなぞることができる「テンプレート機能」というものがあるためです。
はじめは自社の戦略に近いテンプレートを選択し、状況に応じて機能を拡張していくとスタートダッシュがうまく切れることでしょう。
③料金
要問い合わせ
④導入企業
業種や企業規模を問わず約500社
また、b→dashのHPに導入事例に関する豊富な資料が掲載されています。
ご興味を持った方はぜひこちらも合わせてご覧ください。
参考:https://bdash-marketing.com/case/
アウトプットが広告関係に強みを持つもの
Mother

①概要
Motherは1st party dataを蓄積、管理・分析してマーケティング活動に応用するDMPです。
Motherの強みは主に2点です。
ひとつ目はブラウザ/アプリを横断した広告配信、オーディエンス分析が可能であることです。
スマートフォン/タブレット端末において、IDFA/AAIDとブラウザのCookieは同一のオーディエンスが保持しています。
Motherではこの2つのIDを統合することで、アプリとWEBの両方を横断して広告配信を行うことが可能です。
ふたつ目は、オーディエンスごとの広告配信の予算決定を独自の機械学習エンジンによって行える点です。
Motherでは独自の機械学習エンジンにより、数百のパラメータを自動学習、制度の高いCTR予測、 CVR予測を元にした入札戦略を実現します。
②おすすめポイント
自社で展開しているサイトが複数ある方におすすめです。
というのも、広告配信は、グループ内の異なるラインを横断することでメリットを最大化することができるからです。
カネボウ化粧品の例を紹介します。
カネボウ化粧品では複数のブランドを持つものの、ブランドごとに広告施策が存在し、ユーザーデータの取り方もバラバラになってしまうため、豊富なユーザーデータを有効活用できていませんでした。
そこで、Motherを導入しデータ基盤を整備することで、自社サイトに訪れたユーザーのデータを各種ブランドを横断して共有、活用できるようになりました。
たとえば、今まではAというブランドのサイトに来訪したユーザーは、Aの製品しかみていませんでした。
しかし、Aに興味を持つユーザーは、別のブランドBのサイトにも来訪している傾向があるため、Bの広告を配信するなどといった、相関性の高い別のブランドへの送客を実現しました。
このように、データの数はあれど、それを広告配信にうまく扱えていない方には特におすすめできます。
③料金
要問い合わせ
④導入企業
Mother単体では非公開。
提供サービス全体では15,000アカウントを超える。
【おすすめDMP提供企業を徹底解説②】収集できるデータがオープンDMP領域中心のもの
アウトプットがCRM/サイト改善に強みを持つもの
Juicer

①概要
Juicerは顧客分析に特化したDMPです。
ペルソナの自動生成やNPS計測、ダッシュボード機能など、標準的な顧客分析ツールに備わっている基本機能を無料で使える点は非常に大きなメリットです。
②おすすめポイント
Juicerは無料ながらユーザー分析、特にペルソナ生成に強みを持つDMPです。
また、UI/UXも優秀であることから、まさに”初心者向け”のDMPと言えるでしょう。

③料金
無料
④導入企業
企業数は不明
導入サイト数は40,000サイト以上
アウトプットが広告関係に強みをもつもの
AudienceOne®

①概要
AudienceOne®は、月間で1億を超えるデバイスのIDや、4.8億UBなどといった膨大なデータを保有し、そのデータを解析して高精度な3rdパーティデータを生成/提供する国内最大級のDMPです。
また、既存ツールとの連携も幅広く、AudienceOne®のAPIを自社サイトやアプリに導入することで、プライベートDMPの働きもこなすことができます。
②おすすめポイント
適切に運用できれば非常に高いパフォーマンスを発揮できるDMPです。
連携できるデータも幅広く、3rdパーティデータに強みを持つAudienceOne®ならではの、媒体データに依存しない柔軟なターゲティングも可能となります。
難易度の高いマーケティング施策をお考えの方には圧倒的におすすめできるツールです。
③料金
要問い合わせ
④導入企業
900社以上
IM-DMP

①概要
IM -DMPは、先述したAudienceOne®に並ぶ約4.7億UBのデータを扱う国内最大級のDMPです。
性別や年齢、年収、職業といったデモグラフィックデータに加えて、閲覧していたサイトのキーワードをユニークブラウザ単位で紐付けたり、アクセス元のIPアドレスから推計される通信環境データを保有したりとそのデータの幅広さにも定評があります。
②おすすめポイント
広告主・メディア事業者・ツールベンダーの3つの業種の方に固有のシナリオを保有しています。
そのため、特にこの3業種に関しては豊富な知見があるため、規模を問わず一度相談してみることをおすすめします。
③料金
要問い合わせ
④導入企業
不明
自社の目的と強みを活かしてDMPを選ぼう

今回は、DMP提供企業を徹底比較し、導入に際してどのようなことを意識したらいいのか解説しました。
あくまでDMPはツールの一種です。
自社の戦略を明確にし、データをどう活用するのかを明確にした上で導入できれば心強い味方になってくれるでしょう。
なお、KiZUKAIではデータ戦略に強みのあるスタッフが多数所属しています。
もしご興味があればお気軽にご相談ください。
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