法律書籍・雑誌を月額定額で!月間100万PVメディアが運営する「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」とは

法律書籍・雑誌を月額定額で!月間100万PVメディアが運営する「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」とは

弁護士ドットコム株式会社は、「専門家をもっと身近に」という理念を掲げ、弁護士ドットコム税理士ドットコムWeb完結型クラウド契約サービス・クラウドサインBUSINESS LAWYERSを事業展開しています。

BUSINESS  LAWYERSでは、企業法務向けポータルサイトの運営と、600冊以上の法律書籍をオンラインでいつでも自由に閲覧できるサブスクリプションサービス「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」を提供しています。

法律書籍の月額閲覧サービス「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」は、月間100万PVを達成している企業法務のオンラインメディア兼ポータルサイト「BUSINESS LAWYERS」に関連したサービスとして、企業法務のリサーチ業務を支援しています。

今回は、編集長兼マネージャーの松本さんに、「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」を通して日本の企業法務や企業のガバナンスを見直す意義、サービスのCX向上に向けての取り組みをお伺いしました。

インタビュイーのご紹介

法律書籍・雑誌を月額定額で!月間100万PVメディアが運営する「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」とは_インタビューイー

弁護士ドットコム株式会社
BUSINESS LAWYERS編集長 兼 BUSINESS LAWYERS LIBRARYマネージャー
松本 慎一郎 さん

1980年生まれ。大学卒業後、2003年に法律書籍の出版社に入社し、人事労務、企業法務に関する書籍編集、書籍のデータベース化などの商品企画に従事。

2015年11月に弁護士ドットコムに参画、企業法務のポータルサイト「BUSINESS LAWYERS」の立ち上げに関与し、2017年4月から編集長。

法律雑誌・書籍のサブスクリプションサービス「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」を2020年3月にリリースした。

法律に関する書籍が月額定額で閲覧できる!企業法務の実務に役立つサブスクサービスとは

まず、貴社のサービスの概要や特徴について教えてください

法律書籍・雑誌を月額定額で!月間100万PVメディアが運営する「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」とは_サービス

BUSINESS LAWYERS LIBRARY」は、法律に関する書籍や雑誌をオンライン上で閲覧できる、月額定額のサブスクリプション型サービスです。

「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」では、法律関係の出版社やビジネス系出版社など15社に参画いただき、現在600冊以上の書籍・雑誌が閲覧できます。

契約実務、会社法・M&A、個人情報保護、人事労務、税務、知財など幅広いラインナップの書籍を揃え、『BUSINESS LAW JOURNAL』など主要法律雑誌のバックナンバーも豊富に掲載しています。リリース後もユーザーヒアリングを行いながら、ニーズを反映してラインナップを拡充しています。

本サービスは、法人でも個人でも利用いただけます。法人内で10アカウント以上ご利用の場合はお得に使えるプランをご用意し、個人の場合は月額6,300円(税別)で使用いただけるようにしました。

ご利用いただいているユーザー層としては、弁護士の方や民間企業の法務部の方が中心です。一部、学生の方にも契約いただいていますね。

今年は新型コロナウイルスの影響でリモートワークが拡大していることもあり、業務に必要な調べ物をするにも会社にある本を気軽に見たり、書店に足を運びにくくなっていました。

ユーザーの皆さまからは「場所を問わずいつでも専門書が手に取れるのがありがたい」というお声をいただいています。

また、書籍の中身を含めた横断的な検索ができるのも、「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」ならではです。

キーワードで検索すると、本のタイトルだけではなく検索語を含む本のページを抽出します。発刊日順、関連度が高い順での並び替えや書籍・雑誌の種別で絞り込むことができ、今まで読んでいなかった本に出会ったり、探している論点を幅広く発見したりするために、お使いいただけるサービスです。

深いリサーチの間口を広げ、欲しい情報が誰でも得られるようにしたかった。

なぜ現在の取り組みを始められたのでしょうか。

法律書籍・雑誌を月額定額で!月間100万PVメディアが運営する「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」とは_書籍

もともとは、弊社が提供している企業法務のポータルサイト「BUSINESS LAWYERS」から始まりました。実務に役立つ企業法務の情報を発信するサイトとして立ち上げたものでして、弁護士の方の論考や企業の法務部で活躍されている方のインタビュー記事をこれまで2000本以上掲載しています。

業界でもトップクラスの専門性を有する法律事務所に在籍されている著名な弁護士の先生方に執筆いただいているため、読者は最新のテーマや法改正情報をキャッチアップして知識を深められるのです。

また、実務に役立つ企業法務Q&Aや、会社法、人事労務、ファイナンスなど各分野で活躍する弁護士の方のプロフィールを検索できるので、困った時の解決方法を探すためにも活用いただいていますね。

お陰様でこの10月には会員様が5万人を突破しました。

「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」の構想を練り始めたのは2年程前です。

企業法務に関する課題解決のために知識を得るには、インターネット上の記事だけでなく、幅広いチャネルからのリサーチが必要です。専門書や雑誌を読みながら、より深い法律問題に関する知見を広げていく必要があります。

ただ、一般的に企業内では「会社に備えている書籍は限られている」「深いリサーチにかける時間が取れない」、「コストにも制約がある」という悩みも出てきます。

「BUSINESS LAWYERS」の運営を通してさまざまな方からお話を聞いている中でこのような悩みに触れ、月額定額で専門書を閲覧できるサービスがあれば受け入れられるはず、という確信が持てました。

紙の書籍を購入する導線も設けており、「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」で読んでみて良かったので実際に本を購入した方の声も伺っています。

また、どの本がどの程度読まれているか、というデータも収集できるので、書籍の新規企画、販売、マーケティングなどの面で、参画いただいている出版社にとってのメリットをご提供できるように考慮しています。出版社の皆様には読者の裾野を広げるという意味でも、意義を感じていただけたらと思います。

横断型の検索システムを採用することで、探しやすく読みやすい操作性を実現。

それでは、当メディアの特徴であるCXについてお伺いします。現在CXを上げるためにどのような取り組みをされていますか?

法律書籍・雑誌を月額定額で!月間100万PVメディアが運営する「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」とは_リサーチ

タイトルだけで本の検索をするのではなく、本の内容にまで検索の幅を広げ、いわゆる「横串でのリサーチ」ができるようにしています。

信頼できる書籍が多数掲載されているとはいえ、やはり操作性の良さがなければ、実務で活用いただけません。リサーチ結果の精度を高めることは「探しやすく読みやすい」サービスへの第一歩です。まだまだ研究を重ねているところですが、これを徹底することで、CX向上を目指しています。

私どもの事業部にはデザイナー、エンジニア、アナリスト、マーケター、エディター、セールスなど多様なメンバーが在籍しています。メンバーが共通の想いを持って、サービスの認知から販売に至るまで顧客に一貫した体験をご提供できるよう、カスタマージャーニーとリーンキャンバスを作り上げました。

ユーザーの皆様に、課題解決に役立つ本や著者を見つけたり、専門書を電子媒体で読むメリットを感じたりしていただけるよう、日々サービスに磨きをかけています。

知識をインプットする機会を広げ、問題解決のヒントを得て、実務上の課題や悩み事をスピーディーに解決する、という一連の流れをスムーズにすることが、何よりもCXを向上するために必要だと思っています。

デジタル技術の応用で、法律に関するコンテンツを進化させる「恩返し」。

今後どのような取り組みをしていきたいですか?

法律書籍・雑誌を月額定額で!月間100万PVメディアが運営する「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」とは_タブレットを操作する男性

当面は、「探しやすさ」を上げていくためにもっとリサーチ結果の精度を高めること、「読みやすさ」を上げていくためにビューワーを改善していくことに注力していきます。

そして、月間100万PVを誇るメディアに成長した「BUSINESS LAWYERS」と連携することで、当初からの「書籍や雑誌を読んで深いリサーチをしたい」というニーズに応えていきたいですね。

ユーザーとのコミュニケーションを密に取ることも心がけていて、毎年カンファレンスを行っており、企業法務部の皆さまの声を何よりも大事にしています。

私自身、もともと法律関係書籍の編集者でした。前職で勤めていた出版社も「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」に参画していただき、私が以前携わった書籍もラインナップに加わりました。デジタル技術を活用することでもっともっと法律に関するコンテンツを進化させたいという意識が高まっています。

今までお世話になった方々への恩返しという気持ちも込めて、ただ定額で本を読めるだけではない、企業法務におけるリサーチのあり方をより便利にできるようなサービスとして成長させたいですね。

日本のリーガルを強くしたい。ガバナンスを変える一歩に!

それでは最後に、松本様が事業を通じて実現したい想いについてお聞かせください。

経済産業省から公表された「国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会報告書」が指摘しているように、日本と欧米企業とは法務機能の役割に異なる面があります。

企業不祥事の芽を事前に摘むことや、新規事業の創出に企業内の法務機能を活用できる可能性があります。

「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」を通し、日々目の前の仕事に追われてなかなかインプットの時間が取れない企業法務のご担当者や、幅広い情報収集を行う専門家皆様のお力になりたい。リサーチ業務を効率化することで、日本のリーガルを強くする一助になればと思っています。

ご利用いただいているユーザーの皆様、協力いただいている出版社の皆様、アドバイスや応援をいただいている専門家の皆様のお力を借りて、今後更に「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」のサービス範囲を拡充していきます。

また、企業内のコンプライアンス研修をオンラインでサポートする「BUSINESS LAWYERS COMPLIANCE」も先日リリースしたところです。

私たちは、一連のサービスを通じて日本のガバナンスを変えるための一歩を踏み出したところです。日本企業がリーガルの面で強くなることに少しでも貢献できれば嬉しいですね。

編集後記

法律書籍の編集に携わったご自身の経験を活かしながら、法務業界と出版業界の両方を盛り上げようとする熱い姿勢をお話いただきました。

企業法務のあり方を見つめながらさまざまなスペシャリストと対話していく様子から、真に必要とされているサービスを作り出そうという狙いを感じ取れた気がします。

松本様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。

 

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