思い出をいつも誰とでも!Webサイト作成サービス「onegift」に込められた想いとは

株式会社404 DESIGNERSは、Webサイトを贈ってみるオリジナルギフトサービス「onegift」を提供している企業です。
「思い出の可能性をデザインする」という商品コンセプトに、人生に新しい選択肢を与えてくれる「デザイン性」を加えたこのサービスは、どんな想いを込めて開発されたのでしょうか。
今回は、「onegift」のPMでもありデザイナーでもある井上直威さんに、サービスの特徴や今後の展望なども含め、幅広くお話を伺いました。
インタビュイーのご説明

株式会社404 DESIGNERS / PM
onegift / onegift PM ・ DESIGNER 井上直威 様
オリジナルのWebサイトを贈り物に。写真に気持ちを乗せられるサービス『onegift』
まず、貴社のサービスの概要や特徴について教えてください。

株式会社404 DESIGNERSが提供している「onegift」は、子どもに特別なものをプレゼントしたい人に向けて、オリジナルのWebサイトを作成するメモリアルサービスです。
子どもに贈るものというと、おもちゃ、絵本、ゲーム、カメラ、自転車、節目に合わせたランドセルや学習机など、色々なものが想像できるかと思います。
でも、どれも子どもの成長に合わせて使えなくなってしまったり、飽きて次のプレゼントに切り替わったりしてしまうんですよね。
「onegift」は、無くさず残るプレゼントを贈りたい、今までにない面白いプレゼントがしたい、というニーズに応えて生まれました。
子どもの名前の由来、誕生秘話、かわいいと思うポイント、思い出のエピソード、親戚や兄弟からのメッセージなど、子どもに関わる多くの思い出が1つのサイトにまとまりますので、驚きと喜びのあるプレゼントとしてご活用いただいています。
他にも、幼少期の子どもの姿を残しておきたい、将来子どもに見てもらえるようにまとめておきたいという想いを込めてご利用していただく人もいますね。
デザインも、プランに応じて自由自在にアレンジ可能です。
手軽に思い出を振り返ったり、誰かに共有して盛り上がったり、さまざまな活用ができますので、ぜひ家族みんなで楽しんでほしいサービスです。
写真に込められた思い出に加え、デザイン性を高めることによる面白さも体感。
なぜ現在の取り組みを始められたのでしょうか。

onegiftに関わっているメンバーそれぞれに「写真」や「思い出」に関する思い入れが元々あった、ということが大きいですね。
僕は、自分自身が写っている写真の少なさに気づいたことがきっかけでした。
高校時代まで自ら進んで写真を撮らない人だったので当然と言えば当然なんですが、でも後々になって友達が共有してくれたアルバムフォルダには、何千枚も僕や友達が写っている写真があった。
ありがたいと思うと同時に、ちゃんと思い出を形に残すことの大切さを知りましたね。
メンバーの「海外留学時代にホストファミリーが写真を大事にアルバムにしてくれて感動した経験」や「思い出用に作っていた絵本にジュースをこぼして台無しにして大ショックを受けた経験」もきっかけとなっています。
でも、ビジネスにするなら、ただ写真を残すだけではないアプローチがしたいなとも思っていました。
今の時代、写真を残すことは本当に簡単です。スマホ1つで写真も動画も撮れるし、画質もどんどん進化していくし、クラウドサイトを利用したりネット上にアップロードしたりすることで何百何千という枚数の写真を残すことができる。
そこに「デザイン性」を加えれば、世界で1つだけという特別感が生まれ、楽しさや面白さに発展していく。そういう狙いを持って「onegift」への取り組みが始まりました。
実際にサービスリリースするようになったのは、近畿大学で行っていた、起業家向けの「KINDAI STARTUP ACADEMY」というイベントによるものが大きいです。
実際に授業内で起業し、収益を上げようという方針で開催されているイベントです。
メンバーとの出会いのきっかけにもなったイベントなので、感謝しています。
多様なニーズに対応し、共有しやすく使いやすい「操作性のよさ」を叶えた。
それでは、当メディアの特徴であるCXについてお伺いします。現在CXを上げるためにどのような取り組みをされていますか?

どんなニーズにも対応できるよう、料金プランを3つに分けています。
ライトプランでは、テンプレートを選択して写真やメッセージを入れるだけで忙しい人でも簡単に作成できるようになっています。少しだけアレンジを加えたい人や、自分でデザインを作ってみたい人はスタンダードプラン。完全オーダーメイドのWebサイトを作りつつ定期的に更新しながら使っていきたい人はプレミアムプランを選択いただいています。
ギフトサイトを作る手間をなるべく削減したいというニーズにも、「大切な思い出だからこだわりを持って作りたい」というニーズにも、どちらにも対応できるように致しました。
また、メインターゲット層である20~30代のお母さんがよく使うInstagramにサンプルやテンプレートの掲載を行うことで、デザイン性の高さや思い出を残す1の方法としてPRしています。
加えて、フォトフレーム、ポストカード、ポスターの購入がオプションで選択できるように致しました。
これらのオプション商品にはギフトサイトへのQRコードがプリントされていますので、直接プレゼントの品を手渡しながら「このQRコードを読み取ってみてね」と伝えられます。
ギフトサイト自体はURLを共有することにより、いつでもどこでも誰でも閲覧できるものではありますが、URLの送信だけでは味気ないと考える人や、遠方の親戚に子どもの写真立てを送りつつサイトについて知ってほしいと考える人にも利用していただけるので、子どもの誕生日やクリスマスへのプレゼントとしてだけではなく、祖父母へのプレゼントとして活用いただく方法もあります。
ドメイン代やサーバー代が必要ないこと、月額費用制ではなく単発課金制であること、お客様の要望に沿ってチャットでこまめなサポートをしていることも、CX向上に寄与していると思います。
お子様へのプレゼント以外のシーンでも使えるようなサービスに。
今後どのような取り組みをしていきたいですか?
お子様へのプレゼント以外のシーンでもギフトサイトをご活用いただけるようにしたいと考えています。
結婚に当たってパートナーとの馴れ初めや思い出エピソードを入れながら贈るのも面白いでしょうし、結婚式の招待状や当日配るカードにギフトサイトのQRコードを載せてもいいかと思います。
過去出掛けた場所をまとめて誕生日プレゼントとして渡すのも素敵ですよね。
「思い出」に関わるさまざまなシーンで「onegift」をご活用いただければ、これ以上嬉しいことはありません。
思い出に対する感想は、今と10年後で変わってくる。1つ1つの思い出を大切に!
それでは最後に、井上様が事業を通じて実現したい想いについてお聞かせください。

参考:https://company.404design.app/
思い出を残すことは、「未来で今が価値を持つこと」だと思っています。
今のタイミングではただのちょっとした思い出でも、10年後に思い出した時には自分にとって大きな糧となる思い出に変化している可能性もあるんです。
自分の背中を押してくれるような思い出、困った自分を助けてくれるような思い出、自分が両親に愛されていたことを感じられるような思い出…
思い出の種類はさまざまですが、1つ1つを大切にすることで、今という思い出が未来で価値を持つことに繋がるのではないでしょうか。
「今」という思い出にデザインとWebの力を加えることで、誰もがクリエイティブに「思い出がいつでも傍にある」体験ができるよう、今後も尽力して参ります。
編集後記
誰しもがもつ「思い出」に焦点を当て、そこに込められた思いや願いまで記録に残すような取り組みをしているのが印象的でした。
最高の思い出をずっと大切にできる「onegift」は、誰にとっても楽しく利用できるうえ、長期に渡って利用できるサービスだと感じます。
今後、サービスの認知が広まりさまざまなニーズに対応していくのが楽しみなサービスだと思いました。
井上様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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